2021年8月6日
ローランド株式会社
ローランド株式会社(本社:静岡県浜松市北区 代表取締役社長 三木 純一)は、グローバルな電子楽器専業メーカーとして、
「1. 創造の喜びを世界にひろめよう 」「2. BIGGEST よりBEST になろう」、「3. 共感を呼ぶ企業にしよう」という創業以来変わらぬ経営理念のもと、革新的な製品やサービスを通じた創造体験をひろめ、「世界中の人々をワクワクさせる」ことを目指しています。
この度、新型コロナウィルス感染症の世界的蔓延によって浸透した「新しいLife Style」の定着等、直近の事業環境変化を踏まえ、「2020年度-2022年度 中期経営計画」における最終年度の数値目標を下記の通り修正いたしました。
1 純利益は「親会社株主に帰属する当期純利益」を指す
2020年12月期の為替レート 米ドル/円:106.83、ユーロ/円:121.85、ユーロ/米ドル: 1.141
2021年12月期及び2022年12月期当初計画為替レート 米ドル/円:105.00、ユーロ/円:123.00、ユーロ/米ドル: 1.171
2021年12月期の修正計画為替レート 米ドル/円:105.98、ユーロ/円:127.18、ユーロ/米ドル: 1.200
2022年12月期の修正計画為替レート 米ドル/円:106.00、ユーロ/円:127.00、ユーロ/米ドル: 1.198
ローランド・グループの経営理念は以下の3つのスローガンに集約されています。これらは、私たちが何のために存在し、どのような企業であろうとしているのかを表現した、創業時から変わらない考え方です。
- 創造の喜びを世界にひろめよう
- BIGGESTよりBESTになろう
- 共感を呼ぶ企業にしよう
いつでも、誰でも、どこにいても、自分にあった音や映像の楽しみ方に一人でも多くの人がめぐり合える。そんなワクワクする世界の実現を、私たちは目指します。新たな作品を創りだす喜び、仲間たちと楽器を演奏する時の充実感、そして、それを多くの人と分かち合うひととき―無限に拡がる喜びの可能性を、追求し続けます。
お客様一人ひとりにとって、常にBESTで特別な企業であること。私たちはそのためにたゆまず努力し、最善を尽くします。日々成長し続け、お客様の想いにこたえる。そしてまた、新たな夢や期待を寄せていただく。そんな信頼関係を大切にしていきます。
私たちは、支えていただいているお客様、取引先様、そして株主様など多くの方々に愛され、応援される企業を目指します。新しい価値を創り出す中においてもこうした方々の信頼を決して裏切らず、事業活動をよりよく理解していただく。そうして皆様からの共感を力にかえ、すべてのステークホルダーにとっての事業価値を持続的に向上させていきます。
当社グループの属する世界楽器市場は、海外市場を成長ドライバーとして、概ね1%~3%の安定的な成長を続けております。近年では、新型コロナウィルス感染症の世界的な蔓延により、人々の価値観は大きく変化しておりますが、「新しいLife Style」の浸透により、余暇時間で楽器演奏に挑戦する方、また楽器演奏を再開される方が増加し、いつでもどこでも一人でも、気軽に楽しめる電子楽器に対しては、堅調な需要が継続しています。一方供給面においては、部材調達、生産、物流等の各方面において、各国政府の感染拡大防止策による影響を受け、不透明な状況が継続しております。このような環境下、当社グループの継続的な成長においては、「生み出す」顧客をより深く理解した高い付加価値を持つ製品・サービスの提供、「伝える」製品・サービスの真の価値を伝える顧客創造と市場開拓、「届ける」欠品や過剰在庫が最小化されたSCM(サプライチェーン・マネジメント)の構築、「支える」それらを担う人材の育成や経営基盤の強化が重要な成長機会であると認識しております。
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<生み出す> |
当社にしかできない高付加価値な製品/サービスの開発 |
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<伝える> |
顧客創造と熱狂ファンの絆づくりによる市場開拓 |
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<届ける> |
欠品/過剰在庫のない事業継続にも配慮したSCMの実現 |
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<支える> |
すべての成長を支える人づくりと、徹底した見える化によるガバナンス強化の基盤作り |
- 当社にしかできない高付加価値な製品/サービスの開発
当社の独自技術を結集した共通プラットフォームを積極的に活用し、鍵盤楽器、打楽器、ギター関連機器といった既存コア分野での開発効率の向上を図り、収益力を強化します。同時に、新たな市場の創造や、新規顧客の獲得を目指した、当社ならではの付加価値を持った「新機軸(ゲームチェンジャー)製品」の開発も積極的に推し進めます。
また、ソフトウェア音源のサブスクリプションサービスであるRoland Cloudの会員数増加に向け、継続的なコンテンツ供給体制やアプリ開発体制を構築するとともに、共通プラットフォームを採用したハードウェアとソフトウェアのシームレスな連携により、これまで出来なかった更なる付加価値向上にも取り組んでいきます。
- 顧客創造と熱狂ファンの絆づくりによる市場開拓
デジタルマーケティングを活用し、グループ全体でより密接に顧客と結びつき、真の顧客ニーズの把握、休眠層の掘り起しを行うとともに、顧客との絆づくりを強化していきます。また、中国・新興国といった成⻑市場へのマーケティングを強化し、新中間層の旺盛な購買力を獲得していきます。
- 欠品/過剰在庫のない事業継続にも配慮したSCMの実現
販売在庫関連データの整備、一元化、見える化を進め、精度の高い生産計画の立案に取り組みます。
また、事業継続を見据えた需要変動へのタイムリーな対応に向け、リードタイムの短縮を図るとともに、高収益機種への絞り込みによる効率化も進めていきます。
- すべての成長を支える人づくりと、徹底した見える化によるガバナンス強化の基盤作り
社員一人ひとりが安心して自分らしく働ける環境整備、社風づくりに取り組み、人と組織の活性化により、労働生産性の向上を図ります。
また、クリーンなバランスシートと健全なキャッシュフローを維持向上させ、持続的な連結経営基盤の拡充を図るべく、徹底的な数値の見える化と、分かりやすいコミュニケーションによる透明性を目指し、ガバナンスの確立した本社管理部門のグローバル本社機能を更に強化していきます。