2026年2月、ローランドは2026年12月期から2028年12月期の3か年を対象とする中期経営計画を策定しました。
本計画では、外部環境の変化への対応を優先した過去3年間を経て、「電子楽器の需要創造」と「体験価値(CX)向上」に向けた成長投資を再加速します。ローランドは、電子楽器の特性とテクノロジーの進化を強みに、3つの重点戦略を通じて持続的な成長と高収益化の両立を目指します。
このページでは、中期経営計画の背景、戦略の考え方および数値目標を中心にご説明します。
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中期経営計画説明資料
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- 中期経営計画説明会動画
本中期経営計画は、楽器市場を取り巻く環境変化と中長期的な成長機会を踏まえて策定しました。
これらの事業環境と成長機会を踏まえ、後述する「3つの重点戦略」を通じて、持続的な成長と収益性向上を目指します。
膨大な潜在顧客層
先進国を中心に、楽器演奏に関心を持ちながら未経験の層や、過去に演奏経験を持つ休眠層が多く存在しています。楽器演奏は継続が課題となりやすい一方、再開や新規参入を促すことで市場拡大の余地は依然として大きいと認識しています。
電子楽器化の拡大
楽器市場では、利便性や住環境への適合を背景に、電子楽器化の流れが継続しています。電子楽器を主力とする当社にとって、構造的な追い風となっています。
テクノロジーの進化
AIやIoTなどのテクノロジーの進化は、楽器そのものの価値向上に加え、体験価値の拡張を可能にしています。電子楽器は、新技術を取り込みやすい特性を有しています。
新興国需要の拡大
新興国では、経済成長に伴い楽器購入者層が拡大しており、中長期的な需要の伸長が見込まれます。電子楽器中心の事業構造が、こうした市場拡大と高い親和性を持っています。
過去3年間は、新型コロナウイルスの感染拡大と収束後の市場変動や米国関税政策など、大きな外部環境変化の影響を受けるなか、リスク対応と経営基盤の強化を優先してきました。
本中期経営計画は、強化された経営基盤を活かし、未来に向けた施策を段階的に加速するフェーズと位置づけています。
ローランドが中期的に取り組む「戦略の全体フレーム」です。
成長機会を確実に捉えるため、「Direct Connect」「Innovation」「新興国販売拡大」の3つの重点戦略を推進します。
これらを通じて、業界を超える売上成長と収益性向上、そして体験価値提供企業への進化を目指します。
重点戦略1:Direct Connect
製品・サービス・販売チャネルをデータでつなぎ、顧客との継続的な関係構築を通じて体験価値とLTV(Lifetime Value)を高める戦略です。
Connected Instruments、Roland Cloud、Roland App、Roland Retailの4要素を連動させることで、顧客との関係を一過性から継続的なものへ進化させます。
これら4つの要素が循環的に機能することで、ローランドと顧客の関係は一過性から継続的なものへと進化します。
Direct Connectは、私たちの成長戦略の中核となる施策です。
Connected Instruments
ネットワーク接続により、電子楽器を「購入して終わり」ではなく、使い続けるほど価値が高まるプラットフォームへ進化させます。
Roland Cloud
ソフトウェアやサービスを通じて、ハードウェア購入後も継続的に価値を提供します。データ活用と収益機会拡大の基盤となります。
Roland App
顧客の演奏データや利用状況を一元化し、演奏継続や再開を支援するゲートウェイです。将来の付加価値創出の基盤となります。
Roland Retail
直営販売チャネルを通じて、ブランド体験と顧客への理解を深めます。販売にとどまらない関係構築の拠点としての役割を担います。
重点戦略2:Innovation
さらなる電子化の余地がある楽器分野への挑戦や、新たな演奏体験の創出を通じてユーザー層の拡大を図ります。自社開発に加え、外部との共創も積極的に推進していきます。
重点戦略3:新興国販売拡大
高い経済成長が期待され成長余地の大きい新興国市場において、地域特性に応じた製品・販売戦略を推進します。
本中期経営計画では、売上高と営業利益について過去最高を更新することを目標とします。
加えて、収益性および資本効率の改善を重視します。
戦略実行を支える資本配分においては成長投資と株主還元のバランスを重視し、財務規律を維持しながら企業価値の最大化を図ります。株主還元については配当を基本としつつ、柔軟な資本配分を行います。








