当社は2014年10月27日付をもって東京証券取引所への上場を廃止し、その後2020年12月16日に再上場しております。本ページでは上場廃止までに公開していた情報を掲載しております。

第42期 業績全体の概況

当期(2013年4月1日~2014年3月31日)における経済環境は、日本では企業収益の改善を背景に景気は緩やかに回復し、北米においても個人消費が堅調に推移し、緩やかな回復傾向にありました。欧州では南欧地域において景気低迷が続きましたが、ユーロ圏全体では回復の兆しが見られました。一方、中国をはじめとする新興国では、景気拡大の鈍化傾向が見られました。
 

このような状況の中、製品別ではステージ用ピアノや映像機器が堅調に推移し、前期を上回りました。また、新規分野への取り組みとしてダンス市場向けに新製品を投入し、好調な滑り出しとなりました。一方、主力のドラム、ピアノ、ギター用エフェクターは、下期より一部持ち直しの傾向が見られたものの、上期における既存製品の大幅な落ち込みが響き、前期を下回りました。
 

地域別では、日本において消費税増税前に一部の製品で販売増が見られたものの前期を下回り、北米や欧州でも一部持ち直しの兆しが見られたものの、前期を下回りました。その他地域では、南米が景気後退により減少したものの、豪州が前期を若干上回り、アジアが好調に推移したことにより前期を上回りました。

第42期 セグメント別売上高構成比

ステージ用ピアノは、新製品が貢献し、前期を上回りました。また、ダンス市場向けの新製品が好調な滑り出しとなりました。ドラムは、折りたたみ可能な新製品等が好調に推移したものの、上期までの落ち込みを補えず、前期を下回りました。シンセサイザーは、歴代音色を搭載した音源モジュールが貢献したものの、既存製品が北米や南米を中心に減少となりました。

ギター用エフェクターは、アジアでは新製品が好調に推移し、既存製品も一部復調に向かいましたが、北米や欧州では、市場競争の激化により既存製品の落ち込みが大きく、前期を下回りました。ギター・シンセサイザーは、前期に発売した新製品の反動により大幅に減少しました。

自動伴奏機能付きキーボードは、アジアを中心に好調に推移し、前期を上回りました。アコーディオンは、欧州で新製品が好調に推移したことにより、前期を上回りました。電子ピアノは、日本では消費税増税前の駆け込み需要による新製品の販売増により前期を上回ったものの、北米や欧州における上期の落ち込みを補えず、前期を下回りました。

映像機器は、スイッチャーの新製品、既存製品共に、日本、北米、欧州を中心として好調に推移し、前期を上回りました。音響機器は、iPadに対応したミキサーが牽引し、前期を上回りました。コンピュータ・ミュージック機器は、音楽用ソフトウェアの販売減が響き、前期を下回りました。

通信カラオケ機器用音源は、アジアで好調に推移したものの日本で大幅に減少し、前期を下回りました。また、音楽教室は、少子化を背景とした生徒数の漸減傾向から、前期を下回りました。

第42期 業績指標

第38期
(2010.3)
第39期
(2011.3)
第40期
(2012.3)
第41期
(2013.3)
第42期
(2014.3)
売上高(百万円) 75,034 78,270 74,825 72,310 85,607
営業利益(百万円) △813 2,270 872 △451 7,797